流れるように生きてこそ


流体の動きを見ればわかるように、やはり物質の流れの中に生き、そして自身も究極には物質の流れ・渦のようなものでしかない我々としては、周囲状況との協調を無視しては決して生きていくことなどできないと知れば、純粋科学のようなものをいくらどんなに極めようが、まとわりついてくる諸々の厄介な事情や状況というものからは、何者も逃れることなどできないことを受け入れざるを得ない。

厳密な意味での自由意志は存在せず、またそれを許していないのも自然だったり、独立体制や孤高、自我、自己といったものも本当のところは、突き詰めて考えてみなくたって、それは絶えず変化しつづける。必ず変化し続ける。何もそして何者も「何か」であり続けるという保障は一切ないし、そんなことは決してできないのだということを、そしてそれでもその中でいかにして何かをどうにか守り貫き通して生きていけるか、ということが、人生なのだと、生活なのだというとこを、日々肝に銘じなくてはならない。。