8月17日現在の米国東海岸ハリケーン最新事情

アメリカの東海岸では、毎年夏にハリケーンシーズンが到来する。ハリケーンは大西洋上の熱帯で発生し、バミューダ諸島フロリダ半島をかすめながら、本土に上陸し、各地に多大な災害をもたらすものもある。
今年は8月も半ばを迎えてなお、ハリケーンが全く観測されず、珍しい年とされていたが、ついにここにきて、ANA、BILLの名を認定された二つの熱帯ハリケーンが大西洋上に確認され、ようやく今年もハリケーンシーズンが幕を開けたようである。去年の今頃では既に6つのハリケーンが観測されていたのに対して今年は今現在で二つ、ハリケーン的には「静かな夏」だったとされている。
(日本では台風は観測トラッキング順に1号、2号と名前がつけられるが、米国では、毎年アルファベット順に順番に並んだ頭文字をもつ台風の名前のリストが用意されていて、出現順にその名前がつけられていくようだ。今年の場合だと、ANAはAから始まるから1号を意味し、BILLはBだから2号を表す。より詳しくはWikipediaなどを参照)
週末にかけてフロリダ半島付近で突如現れた低気圧にはCLAUDETTEの名前がつけられたが、これはハリケーンというほどの勢力でもなさそうで、各地に大量の雨を降らせる程度のもののようだ。CLAUDETTEは、フロリダ湾の上で突如現れ、発見されたのは3番目となったが、結果的に今年本土に一番最初に上陸したハリケーン(というか、今はただの大雨を降らせる低気圧)となった。
そして今人々の関心は再び、大西洋上から迫ってくる最初の二つのハリケーンに注がれている。ANAは火曜日にはプエルトリコに、そして木曜にはフロリダにやってくると予想されている。ANAは大した被害をもたらさないと予測されているのに対し、BILLはカテゴリー1に分類される結構強力なやつのようだ。
マイアミにある国立ハリケーンセンターは、(ハリケーンシーズンの)遅い始まりは必ずしも、それ以降に出現するハリケーンの数が少ないとか、勢力が弱いとかいうことを意味しないと警告している。(実際、92年のANDREW(つまり1号)が発生したのは8月の17日とされる)
ハリケーンシーズンはこれからも14週間先までとされる。まだまだ続くということだ。
(以上、情報元ネタは米国msnbc video newsより。)