尿管カテーテル、抜ける

6週間ほど前に手術して挿入した尿管カテーテルが今日ついに抜けた。この6週間というもの、尿管カテーテルの違和感、とくに膀胱側に出ていると思われる部分が、膀胱の中でいろんなとこにあたり、ちょっと体制を変えることも、なるべく痛まないように怯えながらそろそろとゆっくりしなくてはならなかった。
尿管カテーテルを抜くのはあっという間と言えばそうなのだが、思っていたより簡単ではなかった。何せ尿管である。尿道とは話が違うわけで、それは腎臓と膀胱の間にハマっているのである。その両側は豚の尻尾みたいにくるっと輪を描いて終わっており、腎臓側、膀胱側のどちら側にも外れないように固定している。そのような完全に体内にあるものを、日帰りどころか2時間足らずの外来処置で抜去完了できるというのか?とまあこんな具合にずっと疑問に思っていた。怖いからネットで調べる気もあえてしなかったし。
そしてついに今日がその当日…
一連の処置はレントゲンの装置の下で行われたのであった。
まず一番最初に、先生には麻酔としか話を聞いていなかったのだが(その方がよかったが)、これが仙骨麻酔というもので、お尻の背骨が終わるあたりの、先端だか、下部だか、とにかくそのあたりに細い麻酔の注射を打たれた。麻酔の注射だから結構数十秒間は薬を注入しているわけで、痛くないと言えば嘘になるが、大丈夫だった。しかし、あえてこの注射がちくっと痛いだけで、あとの、膀胱鏡挿入は、うそのように全く痛みを感じなかったのである。これには驚いた。恐るべき仙骨麻酔の威力。それはまさに膀胱鏡を入れて痛くなりそうなあたりのみが、局所的に麻痺している感じなのであった。
今回はカテーテルを抜き、更に、尿管自体の最終検査もするべく、逆行性腎孟造影というのもやった。まずはカテーテルを抜いて、ガイドワイヤーだけが挿入された状態になっているところに、造影剤注入用のチューブ?をまた入れてんだか、何回か「撮影お願いします」という声が聞こえてきた。それもあっという間に終わり、立てますか?と言われて帰されたのだった。
医療技術・スタッフの方々の素晴らしさを改めて感じた一日なのであった。
ただ、麻酔が抜けてきた今の夕方頃になって、じわじわと痛みが…しかしこれも数日でおさまるのだろう、前回の膀胱鏡がそうであったように…。実際夕方を越えて夜になってきたら随分痛み自体も退いてきたようだ。

入院こそチャンス! 人生は病床で好転する

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