尿管閉塞を越えろ

膀胱鏡手術、尿管鏡手術、尿管カテーテル挿入1月半、そしてカテーテル抜去を経て、生身の身体に戻って3ヶ月ほどが過ぎた今、私は尿管閉塞(尿管狭窄)と戦う毎日だ。尿管の中で処置を施してめでたく完治した部分が、どうも細くなってしまったらしいのである。「そんなの腎臓からの尿の勢いで広げてくれるわ!」と意気込んでいたのもつかの間、尿管狭窄のあなどれない事実を知った。
尿管とは、筋肉も神経もない(たぶん)ので、自分ではどうにもできないものなのである。まして、運動した方がいいとか、痩せた方がいいとか、これを食べるといいなどといった、基本的な処方箋が全くないらしいということだから困った困った。尿管がむくんで塞がるとそのすぐ上にある腎臓は出口を塞がれたことになり腫れる。この腫れが、リアルに体感できるのである。幸い激痛というわけではないのだが、ああ、また背中が張ってるなという感じで、あまり心地はよろしくない。これがずっと続くと腎臓がだめになってしまうと言う噂もある。これまで一ヶ月おきにレントゲン造影をやり、なんとか尿管の中の尿の通りに改善が見られた。が、まだまだ正常とは言えないので、また秋に検査をする予定だ。今度また通りが悪かったらさすがにまた拡張手術か何か手を打たなくてはならないという。
実は今回の検査中では、尿の通りがよくならないかと思って、[[腰のあたりに力を入れたり抜いたりして動いたりしていたのである]]その結果、通りは良くなったということでそれはまあよかった。つまり動いたりすると、もしかすると、尿の通りが多少はよくなるのかも知れないという希望を得た。この腰の力を入れたり抜いたりする技というかコツのようなものを極めていけば、すっかり通りがもしかしたら良くなるのかも知れない。
でも寒い季節がきたら、もしかしちゃうと、やっぱりすっかりもう塞がっちゃってどうにもならなくなるような気もする。そうならないようにと祈るばかりではあるが。