救急車で運ばれた先の事故現場近くの地元の病院で、まずは傷口の砂や泥を洗い落とし、水とせっけんで洗い、イソジン消毒をつけ、ガーゼで巻いてもらった。ところが、いざガーゼを取るとなると、尋常ではない痛みと時間と、水や消毒をかけるたびに、、滲みる!…おまけにもともとピンクだった部分もガーゼを無理に剥がしたことによって、避けて血が出てくるところもある。
「この傷にガーゼ巻くのは違うのではないか?もっとまともな治療方法と薬があるのではないか?」そう思った私は、事故の翌日にもかかわらず、会社の診療所に向かった。果たしてそれは正解だった。
- まず、生理食塩水というもので、傷を洗うと、全く滲みないのである!これは各種患部の洗浄などに使われる身体にとって自然な液体であり、水道水であれほど滲みた傷にかけてもまったく滲みずに、洗うことができた。消毒も、イゾジンをかけながらこの生理食塩水で洗い流しながら行うと、殆ど滲みない。イソジンは傷口を洗えばよいのであって、残してしまうと逆に治ろうとしている細胞を殺してしまうという噂もある。生理食塩水はしかも安い。600mlで200円くらいだ。「滲みない」ということは、体液と浸透圧が同じということらしい。。
- 次にゲンタシンという軟膏を傷口に塗る。これも全く痛みを感じない軟膏だ。
- 軟膏の上にサランラップを傷口大に切り取り、傷口にあてがう。サランラップをあてがうことで、傷口の湿潤が保たれ、薄い皮を作ろうとして出てきたリンパ液で傷口を潤し続けることができるのである。(傷口から滲み出て来るあの黄色い体液が傷の治癒には非常に重要らしく、ひたすらそれが乾かないように保つことが大切だ)また、取り外すときも全く痛みを伴わずにペリペリとすぐに取ることができ、傷口を傷めることが全くない。
- ガーゼをサランラップの上にあてがい、固定する。
- 最後に包帯やネットなどで、ガーゼが取れないように固定する。
以上、サランラップやらビニールテープなど、身近なものが傷口の治療にはうってつけだと言う事実を知った。とくに生理食塩水の全く滲みないことには驚いた。しかも薬局で売っているというのだから、有難い話である。
また予想できるかも知れないが、この方法だと傷の治癒する速度が非常に速い。しかも、非常にきれいに傷が治るという利点もある。