サイエンス
大学入試必修物理(上)(駿台受験叢書)作者:坂間勇駿台文庫Amazon◆そもそもの動機というか目的 高校物理あるいは大学の教養の物理学で習った「仕事の定義」を、ニュートンの運動方程式 の右辺に適用してみようと思い、右辺に適用ということは左辺にも同じこと…
やあ子供たち。今日はアブラムシに関するお話だよ。秋にソラマメの種を撒いたらもう冬の寒い中だというのにすくすくと成長して非常に元気でよろしいのだが、ふと見ると一番新しい葉っぱのあたりに水滴のようなものがたくさんついてるなと思い、よく見てみる…
正四面体の頂点は正三角形が3つ合わさってできている。今、頂点を平面上にすとんと落とし、しかもこの3つの正三角形をばらばらにして、頂点の乗った平面上に並べてみると、その合計角度は3x60で180度にしかならない。平面上に落とした頂点のまわりをぐるっ…
人は世に連れ世は人に連れ、全ては流れ行く世の常を思わずには居られないこの季節、子供たちはいかがお過ごしかな。元気にしてるかい。原発をめぐる話からもわかるように現在の科学技術はこの程度だ。この悔しさを勉強のエネルギーにして君たちはぜひ物理学…
さて、数日前に、大規模疎行列のCRS,CCS構造体の話をし、次の日にはタプル要素間の任意値での比較用ファンクタ、そしてまた次の日にはstable_sortの本質と使い方について順を追って説明してきたね。 以上の流れで見てきた中で気付くのは、 CRSは、非ゼロ要素…
やあ子供たち。元気にしてたかな。寒いからって家でプログラミングばかりしていてはいけないよ。子供は風の子だからね。今日は人が書いたプログラムを理解しなくてはならなくなったときのためのお話だよ。 人が書いたソースプログラムを理解するのに一番手っ…
地球に隕石が迫る。何らかの対策が講じられる。かくして隕石の地球への衝突は回避され、人類は難なきを得た。一見それだけの話にしか聞こえないかも知れないが、考えてみると不思議な話だ。 地球はもともとはただの岩の塊だった。それがあるとき飛来し接近す…
逐次計算には限界がある。効果が隣接する要素間で次々に波及して波及して、そして岸までたどり着くかのような解の出し方。岸にたどり着いたことを知るのは岸に接している最後の要素だけだ。その一つ前の要素は岸の存在を知らなかったはずだ。現実には、とい…
粒子法シミュレーションでは、粒子間の相互作用計算しかしてないのに、シーンの構築さえ適切に行ってやれば、いろいろな身近な物理現象によく似た挙動が簡単に再現できてしまうところが楽しい。物理現象と呼ばれているものは、人間がそれを見てどこで抽象化…
弾性体のパラメータがひとまずわかってきたので、今度はこの弾性体を膜に見立てて、一定数粒子からなる中身が膜に包まれた構造を持つ小胞をたくさん作成して、赤血球のようなものが互いに絡み合いながら、然るべき経路を旅する様子を再現してみた。 それなり…
粒子が循環するようにしてみた。粒子の色の色相はその世代(生まれた時刻)を、粒子の色の明度はその粒子が感じている圧力の対数強度を表している。今日はこの粒子間相互作用の計算方法のコツについてメモ。まず空間を、相互作用のカットオフ距離と同じ長さ…
粒子法に限らず、分子動力学計算とかでもそうだと思うのだが、カットオフ距離で空間分割を行って、周囲粒子探索を効率化するという話はもちろんなのだが、それ以外に、相互作用の計算は、2粒子間のペアごとに計算していくわけなのであるから、2つの粒子の…
粒子法シミュレーションに本格的にハマっていくうちに、計算時間が気になりだしたので、せっかくCore2Duoのマシンなんだし(Quadでないのが悔やまれた!)、マルチスレッド化でもしてみようかと、インテルのTBBライブラリの、parallel_for機能を使ってみた。…
シーンのモデリング、粒子座標更新、計算結果のレンダリングを全てmain()関数の中で簡潔してしまうという、一発もの粒子法流体シミュレーションシリーズ、今日はパスカルの法則の実験をしていたのだが、すぐに飽きて、コンプレッサーをつけてみた。 パスカル…
粒子法で、界面活性剤のシミュレーションとかできないだろうかなんて、ふと思いついた。界面活性剤を水の中に入れると、自身で集まって球体やレイヤーなどが形成されて面白そう。 でも水の中における界面活性剤のそうした面白さは、実は界面活性剤そのもので…
流体力学なるものにはこれまで全く無縁で生きてきたが、CFDとか有限要素法とか知らなくてもかっちょいい流体のシミュレーションができるということで話題を呼んでいる、「粒子法」について調べてみた。以下は自分が入門書を斜め読みして理解しかけた最低…
この夏から秋にかけて太陽活動が弱くなってきているようだ。 つまり太陽から飛んでくる粒子の風が弱くなっているイメージか。 その結果と考えてほぼ間違いないと勝手に思っているのだが、9月、10月、11月と、宇宙線が強くなってきていることが観測されており…
傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)作者:夏井睦光文社Amazon先日のバイク事故では幸い両腕両膝に擦り傷を負ったのみで済んだ。がしかし、擦り傷とは言え、時速80キロで転がる身体を止めた擦り傷である。当然見た目はケロイド状だ…
ポリゴンメッシュの森を歩き続けていくとグラフ理論の泉を見つけた。その中を覗き込んで見ると Isomorphism というキーワードにありついた。なんでもグラフのadjacency matrix の固有ベクトルスペクトルが、異なるグラフ間の Isomorphism 判定に使えそうだと…