手の甲の湿疹その後

手の甲にダニに噛まれたような発疹ができる。しばらくたつとそのすぐ横にできる。いずれも火山のように膨らんでおり、その先端からは小さな体液の水滴が噴き出ているのが見える。
同じような発疹は、1、2センチほど離れたところにまた出来、同じように大体二つ並んで、双子の火山のような発疹がまたできる。この時点で抗生物質をえいやっと塗り続けて終わりにしようとするのだが、実はつけてる薬なんて全然利かない。気休めでしかなさそうなことを、4日目くらいに思い知ることになる。
発疹はまた少し離れたところにできる。ふと気付くと、右腕の二の腕の裏にも双子火山が2セットできている。
双子山火山の特徴はダニにかまれたように硬く、しかも猛烈に痒い。なので狂ったように布団や衣服の洗濯をし、部屋の中をあまねく掃除したりするが、いっこうによくならない。。強いダニなのか?とか、皮膚の中に潜入して増殖を繰り返すとされる恐ろしいヒゼンダニにやられたのかと色々妄想と不安が膨らんでいく。
皮膚科に行くと、ダニではない、内臓の方の問題だと診断。なるほど、薬や掃除、洗濯が道理で全て徒労に終わったわけだ。しかし皮膚科の先生も、液体ハンドソープをやめて固形石鹸にしろだとか、栄養とりすぎなのではとか、オリジナルの軟膏を塗って包帯をまいておしまい。(軟膏のおかげでひどく悪化したけど。)(あと、ステロイド系のお薬は体質そのものを変えてしまうことがあるらしいのでもらわなかった。)
つまり、この手の湿疹、発疹の原因は先生にもようわからんらしい。でも「こんなのほっときゃ治るよ」とか、ダニではないし栄養状態に問題がないかという先生の一貫した指摘は見事に的中していたようだ。腸内細菌が激減したのかもと思い、ヨーグルトを2夜連続で食べると、ようやくおさまってきた。今日なんかは包帯もとり、絆創膏もとり、もう空気にさらして生活できるようになった。
双子の火山状の硬い、しかも痒い湿疹がたくさんできるのでどう考えてもダニか寄生虫の類と思ったのだが、あながちそうでもなかったらしい。今回はヨーグルトでよくなったのだと信じている。
我々の身体もまたジャングルだ。森林であり、多くの、とくに腸内細菌の状況にいたっては、数え切れないほどの種類の生き物を体内に宿し、住まいを提供する代価にその生き物たちに我々自身の健康を支えられている部分もとてつもなく大きい。
皮膚科ではなく、内科に行くべきだったのかも知れない。あと、肝臓とかだったら大変だ。本当に痩せなければ取り返しのつかないことになるような気がしてきた。とにかく、湿疹はようやく山を越えたようである。この1週間、結構苦しめられ、悩まされたものである。

(後日記)まあしかし今思い出してみると当時は抗生物質を常用的に使用していたということがあり、実はそれが原因だったのに違いないと思っています。当時先生が言っていたのは「勝手に買ってきた薬使っちゃうから話(症状およびその原因)がややこしくなっちゃうんだよ」と言っていた。その後何かあれば市販の薬は一切使わず迷わず先生のところに行き、もらった薬だけを使い一気に治すようにしています。そもそも医者でない我々に正しい薬を判断できるはずもないのです。ましてWEBで調べてよさげな薬を買うなんて、非科学の極みです。