SurfacePro3こうなった〜購入後1か月緊急レポート

やあ子供たち。
SurfacePro3を買っての前回日記から早くも1か月、その間、特に使えないとか、手放せないなんて言う決定的な理由や状況もなく、いわば可もなく不可もない状態でSurfacePro3と過ごしてきたのだが、なにかどうしても使いにくいなーということがあった。それは結局、マウスとキーボードだった。マウスパッド付の別売りタイプカバーキーボードにどうやら大きな落とし穴がありそうだとわかったので緊急レポートとしてUPするぞ。
問題はタイプカバーにあった。
 まずマウスパッド。やはり手に握ってボタンの押せる通常のマウスに勝るものではない。まあそれは買う前から個人的にわかっていたことではある。パッドではだめだった。私にとってマウスは必需品だった。なのでSurfacePro3用にワイヤレスマウスを新規に購入した。昔初代レッツノートを買ったときは専らパッドでマウス要らずだったのでその経験にかけたところもあったのだが、何が違ったんだろう。
 次にキーボード。とくに矢印キーはよく使うキーなはずなのに、これの上下ボタンがとくに小さい。上矢印キーは、円マーク('\')のすぐ下にあるので、文章などをタイプしていてカーソル移動したい際に、円マークを間違ってたくさんタイプしてしまっているSurfacePro3お友達もたくさんいるのではなかろうか。
F1〜F12キーの罠はファンクションロックで切り抜けろ
 通常、ノートPCのキーボード上の方には、画面明るさだとか、音量の調整、ディスプレイ信号の出力切替ボタンなどがあり、これをFnキーを押しながら押すことでその機能を使えるようになっていたりするのだが、SurfacePro3の場合は、F1〜F12のキーに、これら機能が割り当てられており、一見そこに違和感は感じないのだが、使ってみてびっくりなのは、本来のF1〜F12キーとしてこれらキーを使いたい場合に、むしろFnキーを押さないといけないことになっているのだ。例えばカタカナ変換したい場合は本来何か日本語を打ち込んでF7キーを押せばよいだけなはずが、そこはそうではなく、Fn+F7キーを押さないとだめなのである。因みにF7キーのみ単独で押すと、画面右から何やらダイヤログペインが現れ「接続」なる処理がスタートする。でも、、安心して下さい。この問題はファンクションロック機能で回避することが可能です。Fn+Capsを押すことで、Fnキーが常に押されている状態がデフォルトとなる(再度Fn+Capsを押せばもとに戻る)ので、これで安心してF7キーのみでカタカナ変換ができるようになる。確認したのはWindows10環境のみだが、電源入れ直しても有効になっているようなので毎回ファンクションロックをする必要もなさそうだ。
特に困ったのがテンキー
 まあ、マウスパッドが使いにくい、キーボードが打ちにくい、そういったことは慣れの問題でもあり、人によって意見の別れ得るところではある。しかしどうしても困ったのが、テンキーモードがないため、テンキー機能に対応したソフトが一切使えないということがあった。これは慣れや主観の問題では片付かないために本当に困っていた。ソフト側でエミュレーションできればいいが、全てのソフトがそうなってるわけではない。なのでキーボードは、昔たしか1000円くらいで買ったUSBミニキーボードを使うことにした。
結局マウス&キーボードはUSB頼みの自己手配
 幸い、一つしかないUSB端子にキーボードとマウスをUSBハブ経由で繋いで認識させることが問題なくできたので、以上の内容によって、私の理想的なSurfacePro3の使用環境は以下のような姿になった。

 
 いかがだろうか。そう、もうここにはタイプカバーの姿を見ることは出来ない。マウスは人間工学的に使いやすいとされる本家MSのワイヤレスマウス、キーボードは安価なものだが、操作感はタイプカバーよりもはるかに使いやすい当たり前のキーボードだ。安価でありながら「安価ではないタイプカバー」にはないNumLock機能も当たり前のようにあり、テンキー機能を当たり前のように享受できる。
つないだだけではダメだった
 とはいえ、ただ繋いだだけで動くかというと、例によってそうはイカのすりおろしポン酢なところがWindowsだ。手持ちのUSBミニキーボードを正しく日本語キーボードとして使えるようにするためには、以下のようにレジストリ操作をしなくてはならなかった。(これは、MSのここのサイトに書かれていた情報そのものなのだが、実際に行ったレジストリ変更とは、キー(HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters)の中の然るべき項目の値を、kbd106n.dll をkbd106.dll に変更するという作業。)これで再起動して、ようやく上述のキーボードが使えるようになった。なので、そういう手間は必要だ。もしかするとこれとは別の手順を踏まなくてはならないケースもあるだろう。(こういった茨の道体験はいかにもWindowsを使っているなあという実感をもたらしてくれるものでなんとも気まずくも微笑ましい。)
ちなみに、上記レジストリ変更を行った後、タイプカバーのキーボードは使えなくなってしまったのかというと、、特に問題なく、使えているようだ。もちろん、購入当初のままの状態(日本語キーボード)として。ただし、同時併用はできない。一見できているようには思えるが、USBキーボードの全角半角切り替えキーが効かなくなっていたりするので、かならず、USBキーボードを使う際には、タイプカバーキーボードは外さなくてはならないようだ。
タイプカバーは需要側供給側を共に不幸にする?
さてさて、この状況は何だろうか。これは冷静に考えてみると、SurfacePro3は、「キーボードとマウスを繋がないと使えないタッチ&ペン対応ディスプレイつきのPC、それもUSB端子がちょっと少な目のPC」ということに、私の中では落ち着きそうだ。どこへでも持っていけるし、キーボードとマウスをコンパクトなものにすれば携帯性も巷のビジネスノートPCに一切ひけをとらないものになる。
SurfacePro3は買ってもタイプカバーは罠かもしれない。(罠、それはユーザーにとってもそうだし、使いにくいとユーザーに思わせてしまう供給側にとっても罠と言えるのではないだろうか。なぜなら同じ値段で、もっと使いやすいものが揃ってしまうからだ。)
購入前、私には次のような助言があれば嬉しかったと思う。「キーボードとマウスは別で揃えた方がいい。ただしUSBキーボードを選べばたった一つしかないUSB端子は埋まる。blutoothのものも検討してはどうか。ただしいずれにしても何らかのレジストリ設定の変更作業が必要そうだ。」
「これさえあれば何も要らない」ではなく、「これとマウスとキーボードさえあれば、何も要らない。しかもタイプカバーは最初から要らない。他の非純正のものを使うことをお勧めするっ!」といったところだろうか。あくまで個人的な見解だが。
追記:画面を保護するためのカバーとしてのタイプカバーの役割には目を見張るものがあり、そういう意味では手放せていない。高いカバーだ。タイプカバーとは別に、画面保護用のカバーが製品として売られていたかどうかもはや私にはどうでもいいことだが、もし売られていたとしたらそっちの方が買いだと助言したい。

チャオ!