メモのとり方について

人間が物事の本質を理解するときは、大枠の流れ、順序、因果関係といったことのみを身体的、直感的に会得する。これに対し、その中でもより細かい情報や、部分的で全体の本質とは関係のない情報についてはすぐには会得できないのが普通だ。

そこで人はメモ書きという外部記憶を使う。細かくて覚え切れない、忘れそうなことはメモとして残しておく。

なので、本気で何かを理解する場合は、一番大きな話(主語と述語、因果関係、順序関係)のところは、メモするのではなく、そこはもう直接頭で覚えてしまうのが一番速い。そして細かいことだけをメモればよいのである。

そのためには少々長い文章だろうが、少々複雑なサンプルコードだろうが、メモに残すことなど考えずに、我慢してうなって考えて、その場で理解してしまおうと努めることが大事だ。このような訓練を重ねることにより、大きな話(それが何なのか、何故なのか、手順はどうか)といったことだけならその場ですぐ理解できるようになっていく。
人間の脳の働きとしては、それだけで十分なのではないだろうか。
基本はその場で理解する、だ。